【5月】じゃがいも春植えの今やる作業|芽かき・土寄せ・追肥で収量を伸ばす3ステップ


5月の春じゃがは「3つのコアタスク」だけ押さえる
5月の山の畑で春植えじゃがいもにやるべきことは、シンプル3ステップです。
- ① 芽かき: 1株から伸びた芽を3〜4本に間引く(5月上旬・芽が10〜15cm時)
- ② 土寄せ + 追肥(2回): 株元に土を盛る → 1回目=5月中旬、2回目=蕾が見えた5月下旬
- ③ 疫病予防: 梅雨入り前に銅系の殺菌剤で予防散布

5月の状態確認|芽が出ていない場合は?
4月上旬に植えた春じゃがは、温暖地域なら5月初旬には 芽が10〜20cm に伸びている状態が標準です。
| 5月の状態 | 診断 | 対応 |
|---|---|---|
| 芽が10cm以上、4〜6本 | 順調 | すぐ芽かきへ |
| 芽が5cm未満 | 植え付けが遅れた / 種いも品質に問題 | 2週間待って再判定 |
| 1株から1〜2本だけ | 種いもの萌芽が弱い | 芽かき不要・そのまま育成 |
| 芽がまったく出ない | 腐敗 / イノシシ食害 | 掘り上げて状態確認・植え直し検討 |
芽かき|1株3〜4本に絞ると、イモが大きくなる
春じゃがは1個の種いもから 5〜10本 の芽が出ます。
このまま全部残すと、 小さいイモがたくさん という結果に。販売目的でなければ、家庭菜園では 大きなイモを少数収穫 する方が満足度が高いです。
芽かきのやり方
- 芽の高さが 10〜15cm になったタイミングで実施
- 1株あたり 太い芽を3〜4本 残して、細い・弱い芽は引き抜く
- 引き抜くときは 株元を手で押さえて、種いもごと持ち上がらない ように
- 引き抜いた芽は捨ててOK(挿し木でも増やせるが、家庭菜園では不要)

土寄せ1回目|芽かき直後に5〜7cm盛る
芽かきが終わったら、すぐに 土寄せ1回目 を行います。
なぜ土寄せが必要か
- ① 緑化防止: イモが日光に当たると天然毒素が生成 → 食用不可。土をかぶせて防ぐ
- ② 倒伏防止: 茎が伸びると風で倒れやすい。株元を固めて支える
- ③ 結球スペース確保: イモは種いもより上にできる。土を盛って結球の場所を作る
土寄せのやり方
- 株元の 両側から土をかき寄せる(畝の谷の部分の土を使う)
- 高さは 5〜7cm が目安(茎が埋まらない程度に)
- 茎を傷つけないように、 手 / 小型鍬 で慎重に
- 土寄せ後、追肥も同時に実施(後述)

追肥|土寄せと同時にチッ素・カリを足す
土寄せのタイミングで、 チッ素+カリの追肥 を入れます。
| 追肥のタイミング | 量(1株あたり) | 場所 |
|---|---|---|
| 1回目: 芽かき直後(5月中旬) | 化成肥料 大さじ1 / 有機肥料 ひと握り | 株元の外周(根を傷つけない位置) |
| 2回目: 蕾が見えたら(5月下旬) | 同上 | 同上 |
おすすめは「カリ多めの肥料」
じゃがいもは カリウム(K)を多く吸収 する野菜です。
「8-8-8」のバランス型より、「6-8-12」のようなカリ多めの配合が向いています。市販なら 「じゃがいも専用肥料」 が一番ラク。
液肥なら 草木灰の上澄み液 でカリ補給するのも有機派定番の方法です。
土寄せ2回目|蕾(つぼみ)が見えたタイミング
5月下旬になると、茎の先端に 白い小さな蕾 が見え始めます。
この時期に 土寄せ2回目 を行うと、結球スペースが確保され、イモが大きく揃います。

2回目土寄せの注意点
- 1回目より 少なめ(3〜5cm) で十分
- 蕾を傷つけないように、 株元を中心 に
- 開花が始まったら 土寄せは止める(イモの肥大期に入るため)
病害虫対策|5月下旬は「テントウムシダマシ + 疫病」が要警戒
5月下旬から、じゃがいもにとっての二大リスクが出てきます。
① テントウムシダマシ(オオニジュウヤホシテントウ)
葉を網目状に食害する害虫です。 斑点が密な赤橙色のテントウムシ が見えたら要注意。
- 毎日の見回り: 朝晩2回・成虫と幼虫を見つけたら除去(水を張ったバケツに落とすのが楽)
- 卵の早期発見: 葉裏の黄色い卵のかたまりを見つけたら葉ごと処分
- 薬剤防除: 多発したら家庭園芸用の殺虫剤を使用(収穫前日数厳守)
② 疫病(えきびょう)
梅雨入り前後に最も発生しやすい病気。 葉に水浸状の褐色斑 が出て、放置すると株全体が枯死します。
予防は 発生前の散布が鉄則。
- 銅系の殺菌剤: 有機栽培でも使える基本薬として広く利用されています
- 自分で調合する場合は 石灰と銅成分 を組み合わせた液剤を作る方法もあります
- 5月下旬の梅雨入り直前 に1回目散布、その後10日おきが目安

山の畑特有の対策|イノシシと連作障害
平地と違って、山林菜園には特有の脅威があります。
- イノシシ食害: 6月のイモ肥大期にニオイで掘られる。電気柵 / 物理柵が必須
- 連作障害: 山林の連作でリスクが上がる。3年以上の輪作を守る
- 排水性: 山土は粘土質の場合あり → 高畝(20cm以上)で排水確保
- 霜害: 5月上旬まで遅霜のリスクあり → 不織布をかけておくと安心
特に イノシシ食害 は山の畑の最大リスク。6月の収穫直前に1晩で全滅させられることもあるため、5月中に 電気柵(40cm + 80cm の2段) を設置しておくのが安心です。
NGなパターン|やりがちな失敗3つ


- ① 芽かきせず放任: 小さいイモばかり大量に → 1株あたり収量が激減
- ② 土寄せ1回だけ: 開花期にイモが露出 → 緑化して食用不可の率上昇
- ③ 疫病が出てから薬を撒く: 発症後の散布は効果薄。梅雨入り前の予防散布が必須
まとめ|5月のじゃがいもは「土寄せの精度」が勝負
春植えじゃがいもの5月作業を一言でまとめると、 「丁寧な土寄せ+カリ追肥+梅雨前予防」 これに尽きます。
- 芽かきで 1株3〜4本 に絞る
- 土寄せ 2回(5月中旬+5月下旬)、それぞれ追肥もセット
- 5月下旬の 梅雨入り直前に疫病予防散布
この3つができれば、6月末の収穫期に1株あたり 1〜1.5kg のじゃがいも が見込めます。

紹介した商品をチェック
- タキイ種苗
「じゃがいもの育て方・栽培方法」 - サカタのタネ
「じゃがいも品種一覧」 - 農林水産省
「ばれいしょ(じゃがいも)の生産情報」
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