【建築用語】断熱材:セルロースファイバー
momo
【施主が知っておきたい】建築用語集!!
断熱材のセルロースファイバー(せるろーすふぁいばー)とは?
セルロースファイバーは建築において使用される断熱材の一種です。断熱材は建物の外部からの熱や冷気の侵入を防ぎ、室内の温度を快適に保つために使用されます。
セルロースファイバーは、主にリサイクルされた新聞紙や段ボールなどの再生紙を原料としています。これらの紙を細かい繊維に加工し、特殊な処理を施すことで高い断熱性能を発揮します。
セルロースファイバーの特徴は以下の通りです:
- 優れた断熱性能: セルロースファイバーは繊維の細かさと形状が不規則であるため、空気を多く含んで断熱効果を高めます。冬場は暖かい空気を外部に逃がさず、夏場は外部の熱を室内に入れ込まないように防ぎます。
- 防音効果: セルロースファイバーは繊維の形状が不規則であり、音波の伝播を阻害します。そのため、建物内部の音の侵入や外部への騒音の漏れを軽減する効果があります。
- 防火性: セルロースファイバーは適切な防火剤を添加することで防火性を高めることができます。火災時において燃え広がりにくく、建物の安全性を向上させる役割を果たします。
- エコフレンドリー: セルロースファイバーはリサイクル紙を主成分としているため、環境にやさしい断熱材です。再生資源の活用に貢献し、廃棄物の削減に貢献します。また、製造過程においてもエネルギー消費量が比較的低く、CO2排出量の削減に寄与します。
セルロースファイバーは、断熱効果が高く環境に優しいため、住宅や建物の断熱材として広く利用されています。特に木造住宅やリノベーション工事において、既存の壁や天井にセルロースファイバーを吹き込む「吹き込み施工」という方法が一般的です。
セルロースファイバーの吹き込み施工では、壁や天井の内部にセルロースファイバーを均等に散布し、密度を調整して断熱効果を高めます。この方法は施工の手間が比較的少なく、既存の建物にも柔軟に対応できるため、注目されています。
セルロースファイバーは環境への配慮と快適な住環境を両立させる素材です。施主の皆様が断熱材を選ぶ際には、専門家と相談しながら適切な素材と施工方法を選ぶことが重要です。